Chillin Homie⑥ SHOW ME THE MONEY9での軌跡【前編】
韓国で人気を博すHIPHOPサバイバル番組「SHOW ME THE MONEY」のシーズン7、8、9と参加したラッパーChillin Homie。
本記事では、シーズン9三次予選までのChillin Homieの軌跡をご紹介します😊
Chillin Homieのプロフィールについてはこちら↓
「SHOW ME THE MONEY9」とは
Mnetで放送され韓国でHIPHOPブームを巻き起こしたサバイバル番組「SHOW ME THE MONEY」(2012年~)。
プロ・アマチュア問わず応募可能なオーディション番組で、幾度の対決を経てラップの王者を決める番組です💵
「SHOW ME THE MONEY」自体についてはこちらの記事で簡単にまとめています。↓
「SHOW ME THE MONEY9」(2020年)は、その番組のシーズン9。
今シーズンも前シーズンと異なるシステムが見られます。
とりわけ大きな変更点は、優勝特典です。
前シーズンと同じく賞金が得られるだけでなく、アルバムや公演、マーケティングなどの音楽活動を支援するというもの。
その場限りではなく、長期的に韓国のヒップホップ界を盛り上げるのに一躍買いそうですね。
参加者の審査を担うプロデューサー等の概略は以下をご覧ください。
プロデューサー
CODE KUNST、Paloalto
Dynamicduo、BewhY
JUSTHIS、GroovyRoom
Zion.T、GIRIBOY
映像審査応募者 2万3,000人
優勝者 Lil Boi
優勝特典 1億ウォン、音楽ビジネスプランの提供、スポーツカー
全編VOD配信(有料)
韓流エンタメ配信サービスMnet Smart(エムネットスマート)
シーズン8ではシーズン7よりも成長した姿を見せたものの、ディスバトルで歌詞をミスし脱落してしまったChillin Homie。シーズン9ではどこまで進んだのでしょうか。
その軌跡を追って行きます 😊
一次予選 グループ審査
約2万3,000人が応募した映像審査を通過した参加者たち。
一次予選は「グループ審査」です。
今シーズンはコロナ感染予防策を取りながら撮影が行われましたが、その影響が審査システムにも表れています。
前シーズンまでは一度に大人数を会場に入れ審査していましたが、今回は予選会場には30人ずつ入場。1対1でプロデューサーに無伴奏ラップで審査を受け、合格者はネックレスを持ち帰るという流れに。
Chillin Homieは、Paloaltoが審査をしました。
当時、GROOVL1Nに所属していたChillin Homie。(2021年3月に契約終了)
Paloaltoに「顔色が良くなった」とからかわれます。
確かに、前シーズンと比べて痩せたように見えますし、舞台メイクも上手に、髪色も金髪になり、あか抜けた感じがします💙
Chillin Homieは、「レーベルに所属したことにより音楽活動のための機材購入など金銭目でのサポートも得られるようになった」と明るい表情で語り、優勝を目指すと宣言しました😊
堂々と力強いラップを披露したChillin Homie。
「安定した実力を見せていてレーベルに所属する資格があると思った」との評価を得て、一次予選を通過しました。
グループ審査の様子はこちら↓
二次予選 60秒チームラッパー選抜戦
一次予選を通過した122名の参加者たちが挑む二次予選は、「60秒チームラッパー選抜戦」。
生き残るのは40名です。
流れはこちら↓
①伴奏が流れる60秒間ラップを披露し、プロデューサー4チームすべてがFAILボタンを押すと脱落。
②続いて、60秒審査を通過したラッパーをプロデューサー陣がスカウトをした場合、二次予選通過。2チーム以上からあった場合は参加者が選択。
③どのチームからもスカウトが来なかった場合は脱落。
各チームが選抜できるのは10名までなので、ラップの実力が足りなかったりチームのコンセプトと合わなかったりする場合は、容赦なく落とされてしまいます😢
一方で、見込まれたラッパーは自分にあったチームを選択できる権利を得ることができるというメリットがあります。
Chillin Homieは、3PASSで「安定した実力がある」という評価を受け、Zion.TとGIRIBOYチームからスカウト。
60秒チームラッパー選抜戦を通過しました😊
60秒チームラッパー選抜戦の様子はこちら↓
三次予選① リーダー選抜サイファー
二次予選の通過者らは、二次予選のPASS数に応じて上・中・下・脱落危機に振り分けられ、ステッカーが配られました。
Chillin Homieは、3PASSなので中級に。
そしていよいよ三次予選です。
三次予選は二段階での戦いとなり、一つ目は「リーダー選抜サイファー」。
各グループごとのサバイバルです。
ランダムで流れるビートを聴き、ラップしたい参加者は円の中に入りラップを披露。
グループのプロデューサーが脱落者1名とリーダー3名を決めるというもの。
Chillin HomieはZion.TとGIRIBOYのチーム(ザギチーム)。
GroovyRoomのフィミンが「Chillin Homieが本当に好き」と期待を寄せます。
牽制する相手としてLil BoiとWonsteinを挙げるChillin Homie。
3番目に流れたビート、Kanye West & Lil Pumpの「I Love It (Inst)」を聴き、「これを逃したら次はない」と思い円の中へ。
Kanye West & Lil Pumpの「I Love It」はこちら↓
自分が持っている自信やプライド、積んできたラップの経験から、自身をリング上のボクサーに例えたラップを披露します。
結果、フィミンは「歌詞が好きだ」、JUSTHISは「Chillin Homieのラップを初めていいなと感じました」とコメント。
リーダーにはなりませんでしたが、選抜サイファーを無事通過しました。
三次予選② トリプルクルーバトル
三次予選二つ目は「トリプルクルーバトル」。
リーダー選抜サイファーで選出された各リーダーが、同じグループの中から2人を選び、クルーを作ります。
各クルーは、3曲のビートから1曲を選びステージを披露。
バトルの勝敗はグループのプロデューサーが判定し、1位のクルーは全員が次のラウンドに進出。
しかし2位は1人、3位は2人が脱落します。
Chillin Homieは、WonsteinとLil Boiと組むことに。
WonsteinとLil Boiの手持ちの歌詞がブーンバップだったため、それを得意とするChillin Homieが加わりました😀
いよいよ曲の話し合い。
Wonsteinが構成やサビのアイディアを豊富に用意していたため、ビート選びからサビ決めまですべてがスムーズに進みました。
ビートは、「Slom beat 3(Prod.by Slom)」。
Chillin Homieは、自分のラップへの自信を力強いラップに込めました。
Zion.Tは「各自が自分のスタイルで曲を理解していた」、Dynamicduoは「番組のファンが見たかったステージだと思う」、「若い頃憧れて影響を受けたヒップホップの姿そのものだった」とコメント。
大絶賛のステージになりました!
結果、Chillin Homieが入ったクルーが1位に。
脱落者ゼロのため、Chillin Homieは三次予選を通過することができました😊
トリプルクルーバトルの様子はこちら↓
まとめ
安定したラップを披露し、三次予選まで順調に通過したChillin Homie。
前シーズンと比べ、ラップの実力に安定感が加わり、周囲のラッパーからも一目置かれるようになっていることが伝わってきました😊
次回はChillin Homieの四次予選以降の軌跡をご紹介します!